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不眠症

不眠症とは、「睡眠の開始と持続、一定した睡眠時間帯、或いは眠りの膝に繰り返し障害が認められ、眠る時間や機械が適当にもかかわらず、こうした障害が繰り返し発生して、その結果、何らかの昼間の弊害がもたらされる状態」と定義されています。(睡眠障害国際分類第2版より)

不眠症には大きく分けて「入眠困難」、「夜間覚醒」、「早朝覚醒」、「熟睡感不足」の4つがあります。

1.入眠困難(入眠障害)

60歳以上の方や不安感をお持ちの方に頻繁に見られる睡眠障害ですが、昼寝をした方や入床から入眠までの時間を過剰に見積もられた方、日照時間に睡眠時間帯がずれ込んだ睡眠相後退症候群の方も入眠困難を訴えることが有りますので、注意が必要です。

2.夜間覚醒(中途覚醒)

夜間に目が覚め、多くの場合、そのまま眠れなくなってしまう睡眠障害です。過活動膀胱などの泌尿器科疾患や多尿症の方が含まれていることがあるので、注意が必要です。また、アルコールを多飲した後も夜間覚醒が起こり易いです。(アルコールの分解には水分が必要で、多飲すると睡眠中に脱水状態になり、眠りが浅くなります。)

3.早朝覚醒

睡眠時間が6時間確保されず、早朝に目が覚め、そのまま眠れなくなる睡眠障害です。うつ病の方に頻繁に認められる睡眠障害です。また、アルコール多飲の翌朝に見られることが有ります。

4.熟睡感不足(熟眠障害)

自分の睡眠に対して満足感が得られない睡眠障害です。但し、人間は年齢によって必要な睡眠時間が異なり(20歳以下は7時間30分が必要なのに対し、60歳以上の必要睡眠時間は6時間。)、睡眠時間だけで熟睡していないと判断するのは誤りです。また、熟睡感不足を訴える方の中には、ムズムズ脚症候群や睡眠時無呼吸症候群の他、精神疾患をお持ちの方もいらっしゃることがあり注意が必要です。

睡眠障害の弊害
睡眠障害は日中の眠気の原因になり、作業能力、判断力の低下、反応時間の遅延を生じさせ、以下のような弊害により、年間3兆5000億円の社会的損失をもたらすと試算されています。
事故の増大
鬱病・神経症のリスクの増大
起床困難による不登校、出社困難
糖尿病、高血圧症、頻尿などの身体的な悪影響
寿命に対する影響

不眠症・睡眠障害の診断

最初に行うことは、患者さんの生活パターンについての問診です。入床時刻、入眠時刻、覚醒時刻、起床時刻、昼寝の有無、認知症の有無、アルコールの摂取状況、カフェイン含有飲料の摂取状況、医薬品の服用状況、他の疾患(特に内分泌疾患)の有無、月経の状況、既往歴、仕事の内容(特に勤務シフト)、住居の状況(特に周辺の騒音)などを伺います。

次に診察で身体的所見をチェックし、甲状腺疾患、副腎疾患が疑われる場合は、血液検査や尿検査を行います。また、神経疾患に付随する不眠が疑われる場合は、脳CTや脳MRIなどの画像診断が必要な場合があります。

不眠症に対する衛生指導
1.昼寝は30分以内にする。
2.同じ時刻に起床する。
3.眠る目的での飲酒をしない。
4.床上時間制限(睡眠制限療法とも言われ、8時間以上布団に入らず、6~7時間に制限する方法です。眠れない不安から早い時間に床に就くことは、夜中に覚醒し、それが不眠の訴えにつながります。60歳を過ぎたら、夜間睡眠時間は6時間で十分です。)

当院での治療方針
まずは皆様の生活パターンや職業上のリスク、副作用による生活への影響の可能性等を伺った上で、治療方針を決定します。

1.今まで睡眠改善薬の使用経験の無い「入眠困難」の方には、なるべく(習慣性のある)ベンゾジアゼピン系薬物を使用せず、(副作用の少ない)漢方薬No.103酸そ仁湯5g1日1回就寝前内服からの開始をお勧めしております。
2.漢方薬No.103酸そ仁湯の単独で効果の不十分な「入眠困難」例には、酸そ仁湯+短時間作用型非ベンゾジアゼピン系薬物の一時的併用をお勧めしております。
3.今までに睡眠改善薬の使用経験の無い「夜間覚醒(中途覚醒)」の方には、オレキシン受容体拮抗薬「ベルソムラ」(成分名スボレキサント)15mgから試されることも選択肢の一つです。
4.現在、複数の睡眠改善薬(特にベンゾジアゼピン系薬物)を半年以上使用中の方で、減量をご希望の方は、残念ながら当院での治療はお勧めできません。睡眠障害の専門医療機関受診をお勧めします。

(以下製作中)

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